チャットレディ事務所の開業に必要な手続きとは?届出や準備すべきポイント解説
近年、在宅ワークや副業として人気が高まっている「チャットレディ」。
それに伴って、チャットレディを所属させる事務所の立ち上げを考える方も増えています。
「チャットルームを用意して、女性を募集すればいいんでしょ?」
実はそれだけでは不十分です。
チャットレディ事務所を開業するには、
警察への届出や、物件選びの注意点、契約書の整備など、
法的な準備が必要になります。
特に「映像送信型特殊営業」に該当する場合は、風営法に基づく届出が必須です。
今回はチャットレディ事務所を始めるにあたって必要な手続きや注意点を、
専門行政書士の視点からめっちゃわかりやすく解説していきます。
チャットレディ事務所とは?基本的なビジネスモデル
チャットレディ事務所とは、
女性がパソコンやカメラを使ってライブチャット配信を行うための場所を提供し、
その出演料の一部を収益とするビジネスです。
■事務所側の主な役割
・チャット用個室の提供(ブース)
・配信機材の準備
・出演者(チャットレディ)の募集・教育
・稼働状況や報酬の管理
・各種サポートやトラブル対応
事業形態は、個人事業主としての開業もあれば、
法人化して展開しているケースもあります。
映像送信型特殊営業に該当する理由とは?
前回の記事でも紹介しましたが、
チャットレディの配信内容が「接客・遊興」に該当する場合、
チャットルームを提供する事務所は
「映像送信型特殊営業」として、
営業所の所轄警察署に届出を行う必要があります。
■届出が必要になる理由
・ 出演者が顧客とライブで会話・交流する(双方向)
・演出や雰囲気が性的であると判断される場合
・営業の実態が「風俗営業に類似」と見なされるため
この届出をしないまま運営していると、
風営法違反として営業停止や罰則の対象となるリスクがあります。
開業前に準備しておくべきこと
チャットレディ事務所を合法的に開業・運営するには、
以下のような準備が必要です。
1. 営業場所の確保(物件選び)
・ 用途地域の確認が重要:一部地域では営業そのものが制限されている
・居住用マンションなどは避けるべき(近隣トラブルのもと)
2. 届出書類の準備
・映像送信型特殊営業の届出書類一式
・ 営業概要、出演内容の説明書
・法人設立書類(法人で行う場合)
3. 契約関係の整備
・チャットレディとの業務委託契約書
・報酬体系や禁止行為を明示しておくことでトラブル回避
4. セキュリティ・管理体制
・未成年者出演の防止措置
・出演者・顧客の身元確認、データ管理
・配信内容のチェック体制(倫理面・法令遵守)
ん-、やることがいっぱいありますよね…
行政書士によるサポートで安心開業
「自分で警察に相談しに行くのは不安…」
「どんな書類が必要かよくわからない…」
そうした声に応える形で、
当事務所ではチャットレディ事務所の開業サポートを行っています。
■サポート内容(一例)
・映像送信型特殊営業届出の作成・提出代行
・営業可能な物件の調査・助言
・契約書の作成サポート
・法人設立の代行(希望者)
開業前の段階からご相談いただくことで、
無駄なコストやリスクを回避できます。
合法的に長く運営していくために
チャットレディ事務所は、
設備投資が比較的少なく、参入しやすい事業ではあります。
しかし、その分法令違反で摘発されるリスクも潜んでいます。
特に風営法の届出は見落とされがちですが、
行政の取り締まりも強化されており、
開業後にトラブルになる前に、準備段階での対応が非常に重要です。
※映像送信型特殊営業って何?
→「映像送信型特殊営業って何?届出が必要なケースと手続きの流れを解説」
<無料相談受付中>
ステイブル行政書士オフィスは、
「チャットレディ事務所を開きたいけど、
何から始めたらいいかわからない」
といったお悩みにも対応いたしますので、
ぜひお気軽にご連絡をください。
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この記事を書いた人:行政書士 松本 英之
ステイブル行政書士オフィスでは、これから飲食店を開業するために必要な、飲食店営業許可申請(保健所)や深夜の酒類提供の届出(警察署)の書類作成、代行サービス、キャッシュレス業界の表と裏を知る行政書士が、店舗のキャッシュレス対応のアドバイス、コンサルティングも行っております。申請に必要な図面作成の代行サービスもあります(建築CAD検定資格保持)。